猫と暮らす家
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「猫のための家づくり」を読んだ感想と備忘録

ねこと暮らす家づくりについての本を読んだ感想
gillwacohouse
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こんにちは!

ジルわこハウス(@gillwacohouse)です

今回は家づくりの勉強がてら読んだ本について紹介したいと思います

…といっても大半の人にはあまり関係ない話なので

気になる方は見ていただければ幸いですm__m

今回読んだ本はこちらです


エクスナレッジから出版された「猫のための家づくり」です

エクスナレッジは建築分野を中心に扱っている

国内では最大規模の出版社らしいです

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本書の概要

動物学者や建築家を始めとした多くの方が編集に携わった一冊で

「建築知識」シリーズは基本的に建築に関する専門書らしいですが

図や絵や写真を中心に解説されており一般人にもかなり分かりやすい内容になっています

(文字の書かれたスペースはページの半分以下です)

内容はねこと暮らすために適した間取りや設備について書かれており

これからねこと暮らす家づくりをしようとしている方はもちろん

家を建てた後や、マンション、賃貸であったとしても

ねこと暮らすための環境作りやDIYをする際の参考にもなる一冊だと思います

(ねこ飼いにとって)一般的な内容から

動物心理や動物行動学に基づいた詳しい内容まで

具体的な間取りや対策の実例を示しながら書かれているので

すんなり頭に入ってきやすいです

内容は3部構成で概ね以下のような内容です

1部 ねことの共生でのポイント

2部 ねこが安心して楽しめる空間づくりのポイント

3部 ねこの生態・行動に関する知識集

ボリューム的には1時間程度で一通り読めるくらいで

浅すぎず深すぎず要点がコンパクトにまとまっている感じです

途中にコラムなんかも挟んでいて飽きずに読み進められます

ねこのための家づくりのポイント

以下に本書を読んで気になったポイントについて

備忘録として整理しておきます

(メモ書きみたいで読みづらいと思いますがご了承ください…)

ねことエリア分け

ねこが入ってもいいエリア/だめなエリア明確に区切ることが重要

だめなエリアは大きく分けると以下の4つ(※うちの場合)

①ねこにとって危険が及ぶ可能性がある場所(洗濯室、浴室)

②いたずらされて困る場所(ファミリークローゼット)

③場合によって入っていい/だめな場所(寝室)

④飛び出しのリスクがある場所(玄関)

(①②は一か所にまとめれば建具は一つでいいか)

キッチンもあまり入ってほしくはないけどある程度致し方ないので

IHコンロにする、隠す収納にするなどで対応かな?

ねこと建具

開き戸でも引き戸でも開けられる子は開けるので、錠を付けるのが確実な対策

ソフトクローズを付ける、取手形状や高さを工夫するなども効果的

(うちの子はソフトクローズは開けられない、開き戸は突破実績なし)

圧迫感を出したくないところは格子戸がおススメ(寒暖差も付かない)

扉の向こう側が見えるようにガラス戸なんかもあり

引き戸と猫ドアの組み合わせはNG(挟まる危険がある)

猫ドアを付けると入ってほしくないときでも延々突破しようとするので

うちの場合はそもそも猫ドア自体を付けないつもり

引き戸前提だけど、入っていい時は扉開け放し、だめな時は閉めておくことで対応

ねこと収納

見えてる小物はなんでもおもちゃにしてしまう可能性があるので

基本的なスタンスは隠す収納

収納も取手が手の届く位置にあると器用に開けるので

取っ手も隠すか、開けにくい工夫が必要

オープン収納にするなら収納するものとぴったりサイズにして

ねこが手を入れたり入り込んだりする余地を無くすのが有効

ねこと屋外空間

ねこが外気に触れられるスペースはストレス軽減にも有効

コートハウスにするのが飛び出しのリスクも少なく安心

コートハウスというとロの字やコの字などあるが

コンパクトハウスであれば中庭部分を突き出した形にするか

コの字くらいが現実的かな??

女優の石田ゆり子さんの自宅がロの字のコートハウスになっていて有名みたいです

お金と敷地があればですね…

中庭は直接土に触れないようウッドデッキタイルデッキが望ましい

またデッキ下に潜り込まないような対策が必要

感染症などのリスクがあるため)

植栽や段差や突起など、思わぬ経路で外へ飛び出してしまう可能性もあるので

中庭の配置については要チェック

中庭に植栽を設ける場合は

ねこにとって毒性のない植物を植える必要がある

またバルコニーを猫が出られるスペースとする場合は

天井高くらいまで壁や格子を設ける必要がある

ねこと高所

ねこは高い所から下界を監視するのが好き

キャットタワーやキャットウォークももちろん

飼い主の行動が監視できるような位置に小窓や隙間を設けたりも効果的

ただキッチンに飛び乗れるようなルートがあるとちょっと危険かな…

高すぎて逃げ込まれると人間が手出しできなくなるのはNG

スタディスペースなど壁に向かいがちな場所でも

飼い主の顔が見える位置にねこの居場所があるとお互いハッピーになれる

スケルトン階段なども

部分的に板幅が広い部分だと猫の居場所にもなるし

下界を監視することもできる

ねことキャットウォーク

吹き抜けと絡めたり構造用の梁を利用したり

注文住宅ならいろいろな可能性がある

注意点も結構いろいろ…

  • 道幅は十分広く取ること
  • 他のねことかち合わせたとき用に2方向ルートを用意すること
  • 間接照明とは一定距離を開けること
  • ダッシュ防止のため直線長さは3m以下に抑え、90°クランクを設けること
  • エアコンやカーテンレール、ペンダントライト等に飛び移れないようにすること

あとはキャットウォークの途中にくつろぎスペース(BOX)を付ける

ねこが飽きないようにキャットウォークの全景が見渡せないように敢えて死角を作る

というのも効果的

後者は他を犠牲にする可能性もあるのでそれ狙いでやるのは要検討…

キャットウォークに登るためのステップは

据え付けとせず市販品とかで汎用性を持たせるのもあり

(老猫になると運動能力も衰えるのでそれに合わせた調整も可能)

ねこと窓辺

ねこは窓辺が好き

ねこが寝転がって外を眺められるくらいのスペース(奥行500mmくらい)があると効果的

出窓が有効だけど外観の見た目やコストも上がるので

その場合は内側に持ってきて壁面収納と絡めるなどもありかも??

窓の外に同じ目線の高さに野良猫がいる場合など

マーキングのためスプレーをしてしまう場合があるので

地窓を付ける場合は位置に注意が必要

ねことカーテン

ねこはカーテンやブラインド、ブラインドの紐、網戸などで遊びがち

特に紐は絡まったり誤飲などで命の危険もあるため

ロールカーテンやブラインドを選ぶ際は紐のないタイプがおススメ

ねこにいたずらされないように

外窓と内窓の間にブラインドを仕込むという方法もある

(コストもそれなりに掛かりそう…)

ねこと床材

犬と比べると比較的なんでもOK

ただツルツルの材質は嫌い

触り心地の良い材質が好き

人間が気持ちいいと感じる床はねこも好き

床に寝転がって体温調節もするので

夏場に体温を冷やすように石やタイルの床面なんかも効果的(モルタルもあり?)

ねこと壁紙

ペット用建材というのもある

地面から900mmとそれ以上で壁紙を分けておくと

ぼろぼろになったところだけを交換しやすい

ねことトイレ

トイレスペースは通常の床面より50mmくらい下げておくと

飛び散った猫砂の掃除がしやすい

臭いに敏感なので換気扇があった方が良い

人間や他のねこの視線が気にならないスペースが望ましい

かつ常に清潔に保てるようにこまめに排泄物の処理をしやすい場所(難しい…)

ベストなトイレ形状や猫砂の種類はいまだ試行錯誤中…

ねこと温熱環境

なるべく家の中の温度ムラがないのが望ましい

人間以上に温度に対して敏感

夏冬は基本的に常時エアコン稼働の見込み

どこまで反映するか、できるかはいったん置いておいて

とりあえず気になったポイントについて書き出してみました

また追記、修正していこうと思いますが

本書は図解で分かりやすいのと

もっと細かい内容も書いてありますので

気になるかたは一度手に取ってみてもいいかもしれません

結構おススメです(大きめの本屋には置いてるかな?)

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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ジルわこ(和泉銀之助)
ジルわこ(和泉銀之助)
施主ブロガー
2022年に積水ハウス「シャーウッド」で、2階建て30坪の家を建てました。家族3人、2匹の猫と暮らしています。家づくりの過程、住み心地やDIYの記録など、家全般について綴っています。 Webメディア「日刊住まい」にて、「和泉銀之助」としてライター活動中。
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