古き良き自然素材「焼杉」で外構フェンスをDIY
こんにちは!
ジルわこ(@gillwacohouse)です
入居以来、家の内外のDIYを少しづつ進めています
今回は焼杉を使って外構フェンスをDIYした話についてです
作業の手順や掛かった費用について紹介していますので
外構フェンスのDIYを考えている方の参考にどうぞ
焼杉フェンスDIYの作業手順
まずは作業の大まかな流れについてです
どこまでDIYするかにもよりますが、今回は以下の4ステップで行いました
フェンス板のサイズ、遮蔽率を検討する
DIYに必要な資材を購入する
フェンス板を支柱に取り付ける
DIYに協力頂いた方々をねぎらう
それぞれのステップの内容について詳しく紹介します
なお、フェンス支柱の施工は外構工事で実施しているため、今回のDIYには含まれていませんのでご了承ください
STEP1:設計図の作成
何事も事前の準備が一番大事だと思います
設計図さえしっかりできていれば、あとはそれに従って作業するだけです
設計図といってもそんなに難しいものではありません
どんなサイズの板をどれくらいの間隔で張り付けるかを考えるくらいです
DIY用の設計図を作成する際に、以下のポイントを押さえておくと失敗しにくいと思います
家の場合、間取り図から寸法を読み取れる場合もありますが、図面から多少寸法がずれることは珍しくありません(家も伸縮するので、その影響でもずれます)
特に正確に作りたい場合は、まず実際の寸法を測るのが重要です
購入する材料も、できるだけ既製品で対応できるサイズを基準にすると、費用も時間も節約できます
木材の直線カットなんかは、購入したホームセンターで格安でやってもらえることが多いので活用しましょう
作業場所に材料を運び込めるか、ドリルなどを使えるスペースがあるかを確認するもの大事です
設計図上ではある意味なんでもありなので見落としがちですが、実際の作業をイメージしながら設計図を作成してみましょう
その際、最悪一人でも作業できるかも一緒に考えておくと良いと思います
特に大きいもの、重いものを扱う場合、高い場所での作業がある場合は、人手があるかないかで作業効率が段違いになることもあります
設計図は手書きでも、エクセルでもなんでも良いですが、私は手書きが苦手なので「3D CAD」を利用しています
3D CADは3Dモデル作成ソフトで、デジタルなので寸法の修正も簡単ですし、立体的なモデルで実際の仕上がりをイメージしやすいです
無料で使えるソフトも幾つかありますが、私は「Fusion 360」というソフトを使用しています
基本的には有料のソフトなんですが、個人利用に限り無料で使うことができます
有料版に比べて機能が制限される部分もありますが、DIY用のちょっとしたモデルを作るくらいだったら無料版で十分です
外構フェンスDIY用に作成したモデルがこちらです
板のサイズや隙間の量など、仕上がりをイメージしながら比較的簡単に調整できます
色や模様を付けることも可能です
STEP2:材料の購入
設計図が完成したら、次に必要な材料を購入します
今回、支柱は外構工事の時に施工済みなので、購入したのはフェンス板に使用する「焼杉」と「ネジ」の2つだけでした
焼杉の購入記録についてはこちらのブログ記事を参照ください
なお、支柱を外構工事で施工してもらった一番の理由は「精度よく施工できるか不安だった」からです
支柱をただ立てるだけなら、穴掘って埋めるだけなのでそれほど難しいことはないと思います
しかし、精度よく倒れないようにしっかり立てようとすると、結構大変だと思います
一定の高さ・間隔で水平・垂直に支柱を立てようと思ったら、地面をしっかり転圧して、水糸を張って位置を調整しながら施行しないとなりません
しかも隣地境界のためお隣の敷地に入らないと支柱設置作業はできない状況だったので、DIYのハードルはめちゃくちゃ高いです
支柱がアルミ製のため、ネジはステンレス製のものを選びました
また、焼杉の色に合わせて黒く塗装されたものを購入しました
ホームセンターにはなかなか置いてなかったので、ネットで購入しています
購入したネジのサイズは「M3.5 x 45mm」(M3.5はネジの太さ、45mmはネジの長さ)
きちんと強度を確認してはいないですが、フェンス板の重量ならM3.5くらいで問題ありませんでした
別のDIYでも使いやすいサイズで汎用性が高いです(どうせ余るので…)
ネジの長さはフェンス板の厚みの2~3倍あれば十分でしょう
この「ネジのトミモリ」というお店、扱っているネジの種類が豊富で探しやすいです
購入した焼杉とネジの費用総額がこちらです
なお、焼杉は購入後に一部塗装を実施しているのでその費用含めています
今回掛かった主な費用はこれで全てです
購入品 | 購入費用(税込) | |
---|---|---|
焼杉 | 65,120円 | |
塗料(焼杉塗装用) | 12,500円 | |
ネジ(200本) | 6,250円 | |
合計 | 83,870円 |
工具として電動ドリルを使用しますが、これまでのDIYで購入済みのためここには計上していません
たまにしか使用しないからわざわざ購入するもの…というかたは、ホームセンターで1日数百円程でレンタル可能です
STEP3:フェンス板の施工
ここまできたら、あとはフェンス板を支柱に張り付けるだけです
今回は強力な助っ人が2名、お手伝いに来てくれました
1人は我が家の営業担当で元積水ハウス営業のファンタジスタ藤本さん(Instagram)
現在は独立して、全国の悩める施主さんの家づくりサポートを仕事にしています
この日もお手伝い前にZOOM会議での相談をこなしておられました
もう1人はそんな藤本さんに加え、積水ハウスのライフデザイン室室長でもある佐藤さん(Instagram)
さらには積水ハウスの誇るスーパー設計士「チーフアーキテクト」という豪華布陣で家づくりをしているきむたむさん(Instagram)
絶賛家づくり中ですが、実例見学という体でお手伝いいただきました
フェンス張りのような比較的大きなものを扱う作業では、3人くらいいると作業がものすごく捗ります
フェンスを貼る前の状態がこちらです
外構工事で施工済みの支柱が立っていて、隣家は完成済です
ちなみに足元の境界ブロックはお隣さんの外構工事で施工してくれています
それまでは砂利止めの板があるだけの状態でした
助かるにゃ~
フェンス張りの作業手順はおよそ以下のような感じです
下から順番に張っていくと楽だと思います
① 板の水平を調整して両端支える
② 2本の支柱に下穴(φ3)を開ける
③ ネジ(M3.5)を締めて固定する
1人で作業する場合は、クランプなどで板を固定しながら施工する必要があります
(ここが3人いると作業がとても捗る理由です)
水平の調整は、水平器がなくともスマホのアプリで代用できます
アプリストアで「水平器」と検索すればたくさん出てきます
スマホに内臓された加速度センサを利用するため、どこかの水平度が基準になります
なるべく水平な地面などで調整しましょう
下穴は薄いアルミ板ならなくても貫通できるかな〜と思ってたんですが、普通に弾き返されてしまいました…
ご、誤算だったにゃ
「ドリルネジ」と呼ばれるタイプなら下穴無しで貫通できそうです
ただ価格が普通の木ネジの2倍くらいするので、下穴を開けるのが無難だと思いました
作業中はこんな雰囲気です
藤本さんときむたむさんに板を支えていただいて、私が下穴を開けてネジを締める係です
ドリルします?と提案したところ「人の家に穴を開ける勇気が湧かない」と断られました笑
2段目からはもう少し簡単です
あらかじめ決めておいたフェンス板の隙間と同じ厚さの木片などを準備しておき、それを挟んで上に2段目の板を乗せてネジ締めしていきます
1段目がしっかり水平になっていれば、2段目以降は水平の調整は不要です
端っこに小さく写っている手に持っている木片が今回使用したものです(過去のDIYの端材を再利用しました)
焼杉みたいな材料は寸法のばらつきが出やすく多少のずれは生じるので、もし気になるようであれば微調整するのもいいと思います
今回は細かい調整はやっていませんが、気になるような大きなズレは出ませんでした
そんな感じで全ての板を張り終えた状態がこちら
隣家の給湯器や換気口も見えなくなり、通路が明確になったことでアプローチ感が増しました
外壁も黒系なので雰囲気もマッチしてる感じがします
- 張った板の枚数 24枚
- 下穴&ネジ締めの箇所 48箇所
ここまでの作業でかかった時間は1時間30分ほどです
おそらく1人作業だったら3倍以上の時間がかかったと思います
2人にお手伝いいただいての作業はここまでで、残りは後日になりますが、96箇所の下穴&ネジ締めを追加で行いました
1人作業ですが、30分ほどで完了しました
板が固定されてしまえばい残りはあっという間です
STEP4:DIYお疲れさま会
一仕事終えたあとは打ち上げですね
特にお手伝いいただいたあとはしっかりねぎらいましょう
今回準備したメインはこちら
「酒×馬刺し」は間違いなく最強の一角です
特に、さっぱりとしていながら強烈な旨みのある馬刺しに甘口の醤油、キリッとした日本酒の組み合わせはもう無限にいけます
無くならないと思っていた日本酒の4号瓶が一瞬で空になりました
今回はやってませんが、馬肉は焼肉にしても美味しいです
脂がキツく感じるようになってきたら、馬焼肉に挑戦してみてはいかがでしょうか?
酒と馬刺しが欲しくなってきた方のためにリンク貼っておきますね
番外編:適切な目隠し率は?
目隠し率は、フェンス板と隙間との割合のことです
今回の場合だと、板幅が165mmに対して隙間が20mmなので、以下のように計算できます
165÷(165+20) ≒ 89%
これをどのくらいに設定するのがいいかと改めて考えてみると、意外と複雑だな…と感じました
フェンスを設置する目的が境界を明確にするためや侵入防止なら、目隠し率はそれほど気にする必要はないので、見た目の好みで決めればいいと思います
目隠し目的で、もし人の気配を感じるのも嫌という場合は、難しいことは考えずに潔く「目隠し率100%」を目指しましょう
完全に隠すのは防犯的に心配という場合は、足元だけは見えるように部分的に隙間を開けておくなど、何かしら対策のしようはあると思います
目隠し率100%にするならコンクリートの目隠し塀を作ると、アーティスティックな印象の外観になって、周囲に強烈なインパクトを与えることができます(我が家はやろうとしたけど見積もり高すぎて諦めました…)
程よい開放感と目隠し効果を両立しようとすると、目隠し率だけでなく、心理的な部分や視覚効果も絡み合って複雑になってきます
フェンスの張り方による違いを、3D CADでシミュレーションしてみました
目隠し率の違いは顕著ですが、同じ目隠し率でも、隙間が広い方が、横張りより縦張りのほうが先がよく見えるような感じがしないでしょうか?
フェンスの色は、例えばシルバーとブラックでは、ブラックの方が目隠し効果は落ちます
金属光沢のあるシルバーは光を反射しやすく、その効果で視界がぼやけますが、ブラックは光を反射しにくいため視界がクリアになります
DIYでシルバーのアルミフェンスをアイアン調に塗装しているのですが、目に見えて視界がクリアになりました笑
文字ではうまく説明できないですが、他にも見る状況によって見え方が変わってきます
見え方は人によって感じ方も違うので、結局は実際に体験してみるのが1番確実だと思います
カーテンを開けて生活できるくらいにしっかり目隠ししたいなら、個人的には80〜90%くらいの目隠し率は欲しいかなと思います
おわりに
フェンス張りDIYの作業手順と費用についてまとめてみました
支柱設置作業がないと、かなりお手軽にできる部類のDIYなのでオススメです
チャンスがあればそのうち支柱も立ててみたいです(手段と目的が逆転するパターン)