積水ハウスの地盤調査報告書|地盤改良不要になった土地
こんにちは!
ジルわこ(@gillwacohouse)です
積水ハウスとの契約時はまだ造成中だった我が家の土地ですが
10月中旬にようやく造成が完了して土地の調査が可能になりました
以前の打ち合わせ記事でも書きましたが
地盤調査をしたところ地盤改良工事不要となり
契約時に概算で見ていた120万円が掛からなくなりました
この金額は積水ハウスが周辺エリアで建てる際に平均的に必要となる工事からはじいた概算費用とのことで
地盤の状態によっては更に費用が掛かる可能性もあったので
これはかなり嬉しい誤算でした
地盤の状態は半分宝くじみたいなものですが
そういう意味でもいい土地を紹介してくれたことに感謝ですね
今回は積水ハウスでどんな地盤調査を実施していて
どんな結果をもらえるのか紹介したいと思います
地盤調査報告書
打ち合わせの際にこんな報告書をもらいました
全部で15ページほどの報告書になります
ページをめくるとまず調査の概要が書いてありましたが
そこには早速見慣れない言葉が…
今回、貴邸新築工事に伴い「積水ハウスSKIPシステム」による総合的な地盤調査を実施致しました。
…SKIPシステムって何ぞ?
と思いましたが説明が書いてありました
積水ハウスでは、地盤の性質を適切に把握するために
「これまでに長年実施してきた地盤調査の結果」
「多種多様な地盤に対応できる地盤補強工法の開発」
「地震などの自然災害」
等を通じて得られた膨大な地盤情報を「積水ハウスSKIPシステム」に総集結させました。
お客様の敷地で実施させていただいた地盤調査の結果を積水ハウスSKIPシステムにより地盤調査報告書としてまとめ、これをもとにお客様が安心して住まえる最適な基礎設計を提案致します。
結局「SKIP」がなんなのかはよく分かりませんでしたが
これまで住宅を建てて得られた情報を蓄積したデータベースのようなものという理解です
積水ハウスでは戸建住宅を年間1万棟以上建てていて
賃貸物件なども含めた累計だと250万戸以上建ててきた実績があるので
蓄積されたデータという意味ではかなりのものになってそうな気がします
自分自身の土地の地盤調査結果が最重要なことには変わりありませんが
その辺の実績も踏まえてより精度の高い判断ができますという感じかなと思いました
とは言えその過去の実績データなんかが表立って出てくることはないので
施主側としては「しっかり見てくれてるのね」くらいに思っておくくらいかなと^^;
地盤調査方法
地盤調査にはいくつか方法があるようですが
今回実施したのは「スクリューウェイト貫入試験(旧:スウェーデン式サウンディング試験)」という方法でした
この試験は、先端がドリルになっているロッドにおもり(最大100kg)を載せた状態で地面に穴を掘っていき
その時の掘り進みにくさで地盤の硬軟を評価するという方法です
戸建住宅向けだと一般的な方法らしいので
他のメーカーでも大体この方法なのかな?
実際に使用する機械は敷地状況なんかによって適切な物を選択しているとのことで
今回は以下のような機械を使用したようです
なお調査箇所は実際に家を建てる範囲の四隅と中心の計5箇所でした
(サイコロの5みたいな感じです)
結果報告内容
報告書の内容は大体以下のような内容でした
- 現地踏査
- 各種マップ確認
- スクリューウェイト貫入試験結果
それぞれの内容は大体以下のような感じです
現地踏査
地形や隣地高低差、擁壁の状態、搬入経路など
実際に現地を確認した結果が整理されていました
基本的に土地を購入する時点でおおよそ分かる内容ですが
造成工事がまだだったのでそれが終わったタイミングで改めてという感じです
土地の高低差や道路幅など、思わぬ工事費用増額の要因になりかねないので
選択できる余地があるなら念頭に置いておきたいところですね
(地盤と違って外からでも分かるので回避は可能です)
各種マップ確認
地形図や土地条件図、旧地図、液状化マップなど
国土地理院が提供している情報を集約されていました
耳慣れない土地条件図ですが
山地とか台地とか埋立地とかの地形を示す地図のようで
地盤の固い土地を探すうえではわりと参考になりそうな情報だと思います
旧地図を見ると昔どんな土地だったかが分かるので
実は昔は池があって埋立地だったとか
土地を選ぶ際の参考にできると思います
ちなみにうちの土地は昔からお寺が建っていたところの近くでした
神社仏閣の近くは地盤が固いみたいな話をしばしば耳にします
眉唾な気がしていましたが今回の調査結果を見るに実際にそうなのかも!?
と思ってしまいました^^;
液状化は水辺の埋立地なんかで地震の際に起こることが多い印象で
昔ディズニーランドの駐車場が液状化したのがニュースになってた記憶がありますね
地盤改良で対策すれば防ぐことはできるはずですが
回避できるなら最初から選ばないこともできますね
私は土地を選んだときはエリア的にそこまで心配していなかったので
正直この辺まではきちんとチェックしていませんでした…
ちなみにハザードマップは契約時の書類に入っているので
こちらには入っていませんでした
地盤サポートマップ(リンク)というページで
上記で挙げたような地形や液状化リスクの情報に加え
浸水リスクや地震時の揺れにくさ、土砂災害の可能性などについて確認することができます
ジャパンホームシールドという地盤調査会社が
過去に実施した地盤調査や解析結果を踏まえて作成したマップのようです
うちの土地付近をこのマップで調べてみると
以下のような結果になっていました
地形:台地:段丘
地質:約15万年前~7万年前に形成された段丘層
浸水の可能性:0~0.5m未満
地震時の揺れにくさ:やや揺れにくい
液状化の可能性:非常に低い
土砂災害の可能性:なし
地盤改良要否は基礎や建物によっても変わってくるので
会社によっても判断が変わってくるところですが
上記のような地盤なら地盤改良費をゼロもしくは安く抑えられるかも!?
スクリューウェイト貫入試験結果
いくら優秀な地形でも地盤改良要否はこの試験結果次第になります
試験結果は以下のようなものが計測ポイントごとに出てきます
N値というのが地盤の固さを示すパラメータで
5以上あれば家を建てるうえで特に問題ないという感じらしいです
今回の結果を見ると
地面から75cm~100cmのところに少し緩い層があるけど
他は基本的にカチカチで問題ないため
基礎工事の際の転圧だけでOKという判定になりました
(他の4点も同じような結果でした)
造成したばかりの土地では
盛土が多い場合はこの試験の結果が良くても地盤改良を実施することがあるみたいですが
盛土も殆どなかったのでそれも不要となりました
おわりに
積水ハウスの地盤調査内容と結果について紹介しました
地盤改良要否は運次第なところもありますが
土地の選び方で費用を抑えられる確率を上げることはできると思いますので
選べる余地があるなら吟味したいところですね