2022年度第2四半期(7/8/9月)のカネカ太陽光発電と関西電力光熱費実績
こんにちは!
ジルわこ(@gillwacohouse)です
我が家でも太陽光発電を導入していますが、無事に発電・売電が始まってから早くも3か月が経過しました
太陽光を検討している方の一番の関心事は「導入費用分の元が取れるのか?」だと思います
基本的には発電シミュレーションの結果で検討することになりますが、売電単価が固定の10年間で元が取れるかどうかが大きな目安になるでしょう
シミュレーションの結果も大丈夫だったら、あとは「シミュレーション通り発電するのか?」は気になりますよね
気になるにゃ
そんなわけで今回は、2022年7月、8月、9月の3か月間の太陽光発電の実績をシミュレーション結果と比較していきます
結論としては、発電量の実績は積水ハウスのシミュレーション結果を常に20~30%ほど上回る結果でした
(太陽光パネルはカネカの「SoltileX」)
なかなか頑張ってるにゃ
太陽光発電の前提条件
まず太陽光発電に関する前提条件について簡単に整理しておきます
太陽光パネル | カネカ / SoltileX 屋根面据置型(スレート屋根専用) 単結晶シリコンタイプKN ※積水ハウス内での名称 |
パネル搭載量 | 6.52kW(南面4.24kW / 北面2.28kW) |
屋根形状・勾配 | 切妻屋根(南北)・31度(6寸勾配) |
地域 | 兵庫県南部 |
売電単価 | 17円 / kWh(FIT期間中) |
また、家族構成やインフラ関係の契約内容についても参考にまとめておきます
家族構成 | 私、妻、娘、猫2匹 |
電気契約 | 関西電力 / なっトクでんき |
ガス契約 | 関西電力 / なっトクプラン |
ガス機器 | エコジョーズ(給湯) カワック(浴室乾燥器) 乾太くん |
カネカの太陽光パネルや、積水ハウスの太陽光シミュレーションについてはこちらの記事に詳しくまとめていますので、気になる方は先にこちらをご覧ください
太陽光発電量の実績
太陽光発電の実績についていくつかの項目をグラフにまとめましたので、それをもとに結果を紹介します
発電量のシミュレーション予測と実績との比較
棒グラフは「予測と実測の発電量」、青い折れ線グラフは「予測に対する実測の比率」を表しています
どの月も、シミュレーション予測より実際の発電量が20%~30%多い結果でした
たまたま天気が良かったにゃ?
予想が低すぎたにゃ?
今回の太陽光発電の結果についてもう少し深掘りしてみます
太陽光発電の発電量は、特に太陽が出ているかどうかに左右されると考えられますので、日照時間の実績を見てみました
日照時間の比較
棒グラフの左側(薄い水色)は「過去10年間(2012~2021)の平均日照時間(わが家の住居地)」、棒グラフの右側(濃い水色)が「今年の日照時間の実績」を表しています
青い折れ線グラフは「予測に対する実測の比率」です
発電量実績が予測より多いので日照時間が平均より長いのかと思いきや、過去の平均と比べてもそこまでの差はありませんでした(むしろトータルでは少な目)
ですが日照時間は長い方がもちろん発電量は増えていきます
日照時間と発電量の関係
日照時間が増えるほど発電量も増えていき、おおよそ直線で近似できます
天気が曇りや雨で太陽が直接見えていないときでも、地表に太陽の光が届いていれば発電はされるため、日照時間がゼロでも発電量はゼロにはなっていません
このように日照時間と発電量は関係性が深いことが分かります
しかし日照時間は天候に大きく左右されるため、同じ月でもかなりばらつきます
(例えば8月の総日照時間の過去10年平均は212時間ですが、90時間と半分以下の年もあれば、最高で275時間の年もありました)
そのため発電量だけ見ても日照時間の影響がどのくらいあるのか分からないため、日照時間によらずに太陽光発電の能力を評価する見方を考えました
発電能力の評価
日照時間と発電量の関係を示したグラフで近似直線を引きましたが、その直線での「日照時間6時間での発電量」を太陽光の発電能力として評価しています
「6時間」は私の住んでいる地域の年間を通しての1日当たりの平均日照時間です
この指標で見ると、9月は、7月や8月と比べて10%程度発電能力が落ちているという見方になります
夏から冬にかけて太陽の高度が落ちてくるのが理由と考えられます
今のところはなんとなくの傾向が見えるくらいですが、今後もデータを蓄積していって、経年劣化のレベルなどを評価できればいいなと思います
光熱費実績と太陽光発電の利益換算
光熱費の実績と、発電量を利益換算したらどうなるかを紹介します
電力消費量の実績
7月/8月はエアコンフル稼働のため、9月に比べて電力消費が多くなっています
太陽光発電量も多いため、トータルの電力消費の約半分は自家消費でまかなえています
ガス消費量の実績
ガスは給湯と、ガス乾燥機の乾太くんで使用しています
この季節の使用量はほぼ横ばいになっています
参考までに、ガス料金分で電気を購入したらどれくらいになるか?という見方もしています
光熱費の実績
電気とガスを併用した場合の光熱費の参考にどうぞ
オール電化にした方が太陽光発電との相性もいいですし、光熱費としてもおそらくこれより抑えられると思います
料理はガスコンロがいい、給湯はガスにしたい、乾太くんを使いたい等々
使用したい設備に特にこだわりがなければ、基本的にオール電化でいいんじゃないかなと思います
光熱費は電気・ガス消費量と大体同じ関係になりますが、電気やガスの料金単価にも若干左右されます
電力料金単価
電気料金単価は、基本の電力使用量に「燃料費調整」と「再エネ促進賦課金」が足されて決まります
基本料金は電力会社の料金プランによって様々です
私が契約している関西電力の「なっトクでんき」は、電気の使用量に応じて段階的に単価が上がっていくプランで、使用量が少ない方が割安なプランとなります
「燃料費調整」は発電に必要な化石燃料(天然ガスや石油など)の購入価格に応じて、電気料金から足し引きされます
基本的に単価が上がりますが、燃料価格によっては単価が下がる方に調整される場合もあります
「再エネ促進賦課金」は、電力会社の太陽光発電の買取費用をユーザーが負担しているものです
これは太陽光発電を利用しているかどうかに関わらず、全員が一律で支払っている金額なので、「太陽光発電を導入しないともったいない」と言われる理由の一つでもあります
ガス料金単価
ガス料金は「基本料+使用量に応じた料金+調整費」で決まります
なので平均的な単価で見ると使用量が少ない方が割高になります
これだとガス自体が値上がりしているのか分かりにくいので、基本料と使用量に応じた単価は分けて書いた方が良かったかもしれませんね…
太陽光発電の利益換算
「売電」は太陽光発電で作られた余剰電力を売った分です
「自家消費」は太陽光発電分をそのまま自宅で消費した分で「太陽光発電を導入していなかったら払う必要があった電気代」です
自家消費比率は太陽光発電の総量に対して、自宅で消費した電力量の割合を示しています
比較グラフにはしていませんが、利益換算した金額は積水ハウスのシミュレーション予想と比べると30%~40%ほど良い結果でした
発電量の増加分(20~30%)に対して、利益換算の増加分(30%~40%)が大きいのは、自家消費の割合が予想より多いこと、電気料金の値上がりなどが理由として考えられます
年間を通してどうなるかがポイントですが、うまくいけば予想より30%程度早く元が取れる計算になりますね
おわりに
7月、8月、9月の夏場における、カネカの太陽光パネルの実績をシミュレーション予想と比べてみましたが、まとめると以下の通りです
- カネカの太陽光パネルの発電量はシミュレーション結果より20~30%良かった
- 積水ハウスの太陽光シミュレーションの予測値は概ねメーカー予想とほぼ同等だった
- 自家消費の増加や電力単価の上昇により、太陽光の利益換算はシミュレーション予想より30~40%良かった
今回示したのはあくまで一例に過ぎず、設置条件が変われば結果も変わってくると思いますが、今後も電気料金が高い状態が続きそうな状況を踏まえても、シミュレーションで10年程度で元が取れる計算であれば、太陽光発電を導入しておいても損はないかなと思います
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