
積水ハウス1年目の太陽光発電と光熱費の実績まとめ

こんにちは!
ジルわこ(@gillwacohouse)です
わが家の太陽光発電が稼働し始めてからちょうど1年が経過しました
今回は1年分の太陽光発電と光熱費の実績をまとめて紹介したいと思います
太陽光発電は同じ設備を用いたとしても、地域や設置条件によって結果が変わります
光熱費は契約しているプラン、使用している設備や暮らし方によっても変わってきます
「こんな条件だったらこれくらいになるのか」という、参考としてご覧ください
太陽光発電・光熱費に関する前提条件
太陽光発電や光熱費をまとめるにあたって、前提となる条件を整理しておきます
太陽光発電に関する前提条件
太陽光パネルの種類や搭載量、設置条件がこちらです
太陽光パネル | カネカ / SoltileX 屋根面据置型(スレート屋根専用) 単結晶シリコンタイプKN※積水ハウス内での名称 |
パネル搭載量 | 6.52kW(南面4.24kW / 北面2.28kW) |
屋根形状・勾配 | 切妻屋根(南北)・31度(6寸勾配) |
地域 | 兵庫県南部 |
売電単価 | 17円 / kWh |
光熱費に関する前提条件
家族構成と契約しているインフラのプラン内容はこちらです
家族構成 | 私、妻、子供(1歳)、猫2匹 |
電気契約 | 関西電力 / なっトクでんき |
ガス契約 | 関西電力 / なっトクプラン |
家族構成は3人+猫2匹です
私は会社員、妻は専業主婦をしていますが、入居1年目は在宅勤務が主流の時期だったので全員家にいることがほとんどでした
家の仕様に関しておおよその概要を紹介します
土地の方角 | 北西道路の角地 |
延床面積 | 30坪 |
間取り概要 | 総2階(6層スキップフロア) 1LDK(個室は寝室のみ) リビング階段+吹き抜け+勾配天井 |
断熱等級 | 断熱等級5(UA値=0.55W/m2・K) |
換気設備 | 第3種換気 |
家の広さ的にはコンパクトな部類だと思いますが、家の中央にある吹き抜けを介して家全体が一繋がりになったような空間です
分かりやすく言えばイオンモールみたいな感じです(下の写真参照)
家の中で一番低い土間から一番高い勾配天井の先まで7mくらいあり、空調にとってはちょっと大変な間取りかもしれません
使用している主な設備は以下の通りです
(細かいものは他にもありますが省略しています)
電気設備 | 食洗機 冷蔵庫 IHコンロ 電子レンジ 空気清浄機 ドラム式洗濯機 テレビ エアコン(1階、2階、寝室) |
ガス設備 | エコキュート(給湯) カワック(浴室乾燥機) 乾太くん |
エアコンの使用状況について
特に夏場や冬場はエアコンの使用状況によって電気代が大きく変わりますので、その状況について紹介します
ちなみに猫がいるため基本的に空調は24時間稼働させています
- 主な使用期間は6月後半~9月前半
- 2階のエアコンを24時間稼働
- 1階が暑い時のみ1階のエアコンをスポット的に使用
- 寝室を閉めるときは寝室のエアコンをスポット的に使用
- 主な使用期間は11月後半~3月前半
- 1階のエアコンを24時間稼働
- 寝室を閉めるときは寝室のエアコンをスポット的に使用
基本的には1階か2階のエアコン1台を24時間稼働していて、あとは状況に応じてスポット的に他のエアコンを使用するという運用です
太陽光発電量の実績
太陽光発電の実績についてグラフをもとに紹介していきます
2022年7月スタートなので少し分かりにくいですがご了承ください
発電量のシミュレーション予測と実績との比較

どの月もシミュレーション予想を実績が上回っており、年間平均では約30%良い結果となっています
発電量自体は3月~8月にかけて多く、冬に向かうにつれて減少していく傾向です
日照時間の比較

日照時間は月によるバラツキがわりと大きいです
日照時間の価値も月によって変わってくるのですが、年間平均で見ると過去10年間の平均日照時間とほぼ変わらない結果となっていました
発電能力の評価

ここでの発電能力は「日照時間6時間での平均的な発電量」をもとに評価した指標になります
バラツキの大きい日照時間の影響を極力排除した指標を目指したつもりです
かなり綺麗に傾向が表れていて、5月をピークに徐々に発電能力が下がっていき、12月にはピーク時から約4割低下しています
そこから5月にかけてまた発電能力が回復していきます
おそらく太陽高度との関連性が強いものと思います
今後太陽光発電の劣化を評価していく際に目安にできればなと考えています
光熱費実績と太陽光発電の利益換算
続いて光熱費の実績と、発電量を利益換算したらどうなるかを紹介します
電力消費量の実績

太陽光で発電した電気を自家消費した分と、電力会社から購入した分を合わせて電力消費量としています
電力消費量はエアコンの使用状況に大きく左右されています
特に冬場の電力消費量は夏場の1.5倍くらいになっていますね
冬場のほうが外気温と室温との差が大きいのと、吹き抜けによって暖気が上に抜けていくためエアコンが頑張っている時間が長いためかと思います
ガス消費量の実績

ガス消費は乾太くんと給湯での利用がメインです
浴室乾燥機のカワックは、浴室の暖房用に冬場に時々使用していました
外気温が低下する冬場のほうが元の水温も下がるため、お湯を作るために消費するガスの量が増える傾向にあります
1月のガス消費量が少し下がっているのですが、ここの理由が良く分かっていません…
水道の使用量はほとんど変わっていなかったため、乾太くんの利用頻度が少し減っていたのかもしれません?
光熱費の実績

光熱費は基本的に電気・ガスの消費量次第になりますが、ニュースにもなっていたように電気代の高騰が著しい時期でもあったのでその影響も受けています
(原子力発電所を稼働している関西電力はまだマシな方だったと思います)
電力料金単価

電力料金の単価は、基本の電力使用料に加えて「燃料費調整分」と「再エネ促進賦課金」が加算されています
基本料金は電力会社の料金プランによって様々ですが、わが家が入っている関西電力の「なっトクでんき」は電力使用量に応じて段階的に単価が増える体系で、使用量が少ないほど割安なプランとなっています
「燃料費調整」は発電に必要な化石燃料(天然ガスや石油など)の購入価格に応じて、電気料金から足し引きされます
基本的に単価が上がりますが、燃料価格によっては単価が下がる方に調整される場合もあります
「再エネ促進賦課金」は、電力会社の太陽光発電の買取費用をユーザーが負担しているものです
これは太陽光発電を利用しているかどうかに関わらず、全員が一律で支払っている金額なので、「太陽光発電を導入しないともったいない」と言われる理由の一つでもあります
燃料費調整の額は2022年12月まで毎月増加していき、それ以降は下がっていってました
再エネ促進賦課金は2023年5月から少し下がっています
「燃料費調整」だけで10円くらい単価が変わり得るので、ことになりますことになります
ガス料金単価

関西電力の「なっトクプラン」も使用量に応じて単価が段階的に変化する体系ですが、こちらは多く使った方が単価は下がるプランです
ガスの単価も化石燃料の購入価格に左右されますが、2023年の1月から単価は下がっていますね
太陽光発電の利益換算

太陽光発電の利益換算は、売電分に加えて、太陽光発電を導入していなかったら払う必要があった電気代を自家消費分として評価しています
売電単価より買電単価のほうが高いため、基本的に自家消費が多い方がメリットは大きいです
エアコンを24時間稼働している夏場や冬場は自家消費の比率が大きく、利益換算額も大きいです
発電量が多く、自家消費も多い夏場が特に利益としては大きくなっていますね
1年間のトータルでは「175,705円」となりました
ちなみに積水ハウスのシミュレーション予想では「131,433円」となっていたので、利益換算額としては約34%良い結果となりました
太陽光発電設備一式の導入費用が約190万円のため、初期費用回収には最短でも11年かかる見込みです
今後の電気料金や太陽光発電設備の劣化次第でもあるため、引き続き観察していこうと思います
おわりに
入居して1年が経過し、太陽光発電と光熱費の実績1年分をまとめてみました
シミュレーション予測に対して、カネカの太陽光はかなり頑張っているなと実感しました
積水ハウス価格も乗ってると思いますが導入費用が高いので、回収には10年以上はかかる見込みです
あとは劣化がどの程度あるのかが気になるところなので、引き続き観察していきたいですね
他にも太陽光に関するおすすめ記事がありますのでぜひご覧ください

