猫を飼っていても敷金が全額返ってきた!猫との賃貸暮らしのポイント8選
こんにちは!
ジルわこ(@gillwacohouse)です
わが家では2匹の猫と一緒に暮らしています
現在は持ち家ですが、家を建てる前の約6年間は猫と賃貸暮らしをしていました
賃貸暮らしのときはペット可の賃貸アパートを2度移り住んでいます
普通に人間だけの生活なら修繕が必要になるケースは少ないと思いますが
ペットと暮らしていると家もダメージを受けやすくなります
ペット可物件だからといって退去時のチェックが甘くなるわけではなく…
1軒目の退去時には敷金の3万円が全て修繕費用として持っていかれました
ね、猫は悪くないにゃ
1軒目での反省を活かし、2軒目に引っ越した時にはすぐさま猫対策を実施しました
対策の甲斐あって、2軒目の退去時には修繕項目なしで敷金の3万円が全額返ってきました
ご主人がちゃんとしてれば大丈夫にゃ
ちなみに2軒とも積水ハウスのシャーメゾンで、エリアも変わっていないので、退去時のチェック基準なども一緒のはずです
(私の住んでいたエリアで、ペット可で好条件の物件を探すと自動的にシャーメゾンが残ります)
この記事では、猫との賃貸暮らしで気を付けるべきポイントについて、私の経験を元に紹介していきます
猫のしつけにも繋がる内容だと思いますので、賃貸で初めて猫を飼おうと考えている方の参考になればうれしいです
飼い主…敷金が返ってきてうれしい、猫が快適でうれしい
猫…快適に過ごせてうれしい
大家さん…家がきれいなままでうれしい
次に借りる人…きれいな家を借りられてうれしい
全方位幸せになれると思いますので、ぜひ実践してみてください
猫との賃貸暮らし遍歴
賃貸制圧遍歴と猫の入居タイミングについて紹介します
1軒目では入居から約半年後に、1匹目の猫を迎え入れています
そこから約3年後に2匹目の猫を迎え入れました
結局1軒目では4年間暮らしています
3年目くらいで猫対策をし始めましたが、初期のころにダメージを負った箇所はどうしようもなく、退去時に修繕費用として3万円掛かってしまいました
猫が2匹になったこともあり、前回の反省も踏まえて2軒目では最初から猫対策を実施していました
その甲斐あってか、2年後の退去時には修繕費用をゼロに抑えることができ、敷金の3万円が全額返ってきました
修繕の対象となった部分
1軒目のときに修繕の対象となったのは2つ
「壁紙」と「網戸」です
個人的には床の修繕で費用が発生するかと思っていましたが、そこは意外と大丈夫でした
壁紙の損傷原因
壁紙で修繕対象となったのは、猫の爪とぎでボロボロになった部分です
特に下の写真のような凸角になっている部分が爪とぎのターゲットになりやすいです(※写真は今の家のものです)
また凸凹が多いタイプの壁紙のほうが、猫の爪が引っ掛かりが良く狙われやすい気がします
凹凸があると陰影が付いていい感じの雰囲気になりますが、猫の爪とぎリスクは高まりそうです…
壁紙は部分的に切り取って張り替えることができるので修繕費用も高額にはなりにくいですが、それでも家中全部合わせると約1万円分の費用が発生しました
網戸の損傷原因
これは盲点でしたが、猫の爪が引っ掛かって網戸が伸びてしまっている部分があり、そこが修繕対象となりました
網戸に猫の爪が引っ掛かると、下の写真のように網目がずれます
この写真のずれくらいなら、つまようじなどで調整すれば直せますが、引っ張られすぎて線が伸びてしまうと戻せなくなります
網戸は部分的に張り替えることができないため、丸ごと交換になり費用が高額になりやすいです
シャーメゾンは大きい窓が特注サイズな場合もあり、網戸の交換だけで約2万円掛かりました
損傷部分だけでいったら1cm角くらいだとしても、丸ごと交換になるので結構痛いです
網戸を部分的に補修するアイテムで「網戸パッチ」というものがあります
自宅ならそれでも問題ありませんが、つぎはぎになるので賃貸物件の修繕では認められないでしょう…
意外と修繕対象にならなかった床
猫が走り回って床にもひっかき傷が残っており、そこも指摘されるかなと怯えていました
そしたら退去時の点検に来ていた方が「床はワックス掛け直すので大丈夫です」と言っていて、修繕の対象にはなりませんでした
これはシャーメゾンの契約時にハウスクリーニング費用を別途払っているのも関係していると思います
ワックスのかけ直しでなんとかなる表面的な傷くらいなら修繕費用負担の対象にはならないみたいでした
猫との賃貸暮らしのポイント7選
1軒目での経験を踏まえて、猫との賃貸暮らしで実施すべき対策について紹介します
家への直接的な対策を3つ、猫のストレス軽減にもなる間接的な対策を5つ紹介します
①壁の角部に保護シートを貼る
②網戸を外すor保護シートを貼るorカーテンを設置する
③必要に応じて床にマットを敷く
④爪とぎスポットを用意する
⑤キャットタワーを用意する
⑥窓の外を眺められるようにする
⑦爪切りは定期的に行う
⑧猫の好みに合ったトイレを用意する
①壁の角部に保護シートを貼る
壁の角部が特に爪とぎのターゲットにされやすいです
角部に対して猫の爪が届く高さまでを保護シートでカバーします
ツルっとしたシートを貼ることで猫の爪が引っ掛からくなります
ここで爪とぎはできないと学習すると、次第に爪とぎする仕草もなくなります
ここでの爪とぎは諦めるにゃ
オススメはアイリスオーヤマのペット用保護シートです
高さが90cmあり、猫が爪とぎをする高さを1枚でカバーできます
幅は30cmあり、柱の3面をほぼできるくらいの寸法です
好きなサイズにカットして使うこともできます
家中の角部に貼ろうとすると結構な量になってしまうので、猫のメイン動線を中心に、爪とぎする危険が高い箇所から貼っていくと無駄がなくて良いと思います
壁紙のタイプによってはシートをはがすときに表面が一緒にはがれてしまうので、退去時は慎重にはがすように気を付けましょう
フィルムはがしスプレーを使用すると確実です
②網戸を外すor保護シートを貼るorカーテンを設置する
外開きの窓の場合、基本的に室内側に網戸が付いています
こういう場所だと常に猫に網戸を攻撃されるリスクがあります
猫は網戸で爪とぎがしたいわけではないように思います
窓の外に猫の興味をひくもの(虫や鳥など)がいると、それを追いかけようとして手を窓に突き出し、それが網戸に引っ掛かってしまうような印象です
悪気はないのにゃ
網戸に対する対策はいくつか考えられます
最も確実なのは網戸を外してしまうことです
ただし窓を開けたときに猫が脱走する危険があるので、換気のために窓を開ける可能性がある場所には向かない手段です
網戸を外せない場合は、壁紙と同じ保護シートを貼るのも効果的です
ただし窓のサイズによっては網戸を全てふさぐ必要があるので、窓を開けての換気ができなくなることに注意が必要です
確実性は少し落ちますが、カーテンを設置するのも有効です
同時に目隠し・遮熱にもなるため、私が実践していたのはこの方法になります
100均の突っ張り棒とカーテンを使えば、数百円で簡易カーテンが作れます
小さめのスクエア窓ならこれで十分だと思います
高さのある窓にはニトリのマグネットシェードを使用していました
こちらも突っ張り棒(別売り)で取り付けるタイプです
もう少し遮熱効果を高めたい窓には、同じくニトリのハニカムシェードを使用していました
こちらはカーテンレールに取り付けるタイプです
コードレスなので猫がひもで遊んだり絡まったりする心配がないのが良いです
これらのカーテン方式は、カーテンを開けている間は効果がないため、換気などで窓を開けるときは猫が網戸にかかっていないか注意が必要です
③必要に応じて床にマットを敷く
(シャーメゾンの場合)床はワックスでコーティングされているので、そこまで気をつかってはいませんでした
ただ、ワックスのせいで猫が走り回っているときに床がツルツル滑るので、猫が滑りやすいポイントにマットを敷いていました
うちの猫の場合、コーナー部分で特にシャカシャカ滑ってました
うまく走れないにゃ
滑り止めが無いと簡単にずれてしまうので、裏面が床に吸着するようなタイプが使いやすいと思います
うちの猫たちはシャギー調の生地が好きだったので、ニトリのシャギー調タイルカーペットを敷いていました
④爪とぎスポットを用意する
壁紙など想定外の場所で爪とぎさせないためにも、爪とぎできるスポットはしっかり準備しておきましょう
猫の爪とぎ用アイテムも多種多様にあり、猫の好みもあるので、どれがいいとは一概には言えないんですが、大きく「床に向かって(水平方向に)研ぐタイプ」と「壁や柱に向かって(垂直方向に)研ぐタイプ」の2つに分けられます
体の小さい猫は水平タイプが好き、体の大きい猫は垂直タイプが好き、という話も聞いたことがあります
迷ったらとりあえずこの2タイプを用意して、猫がどのタイプが好きかを見極めていくと良いかもしれません
両方のタイプから実際に使用したことがあるものを紹介します
水平方向タイプからは、猫壱のバリバリボウルです
素材は段ボールで、爪とぎ部分の交換が可能なので、2回目以降は交換用カートリッジだけ買えばOKです
段ボールタイプは1か月とかですぐボロボロになるのが難点ですね
わたしはこっち派にゃ
垂直方向タイプならポールタイプがオススメです
ポールに麻ひもが巻いてあるんですが、大体半年とかでひもがボロボロになります
この手のポールタイプなら、古いひもを一旦取り除いて、ひもだけ新しく用意して自分でまき直すことができて経済的です
ぼくはこっち派にゃ
ちなみに持ち家になってからは、大黒柱に麻ひもを巻き付けて爪とぎスポットにしています
(うちの猫はやや低めが好みのようです)
⑤キャットタワーを用意する
猫は高い所が好きな生き物なので、キャットタワーは猫のストレス軽減、運動不足解消に有効なアイテムです
特に高低差のない賃貸物件では必須とも言えます
これも様々な商品がありますが、実際にうちで使用していたものを紹介します
1つ目はカインズの「NECOTA」
こちらは1歳未満の子猫向けのキャットタワーです
高い所まで登らせるのが心配な子猫でも安心して使用できます
ただし猫は1年くらいで成猫となり体も大きくなるので、キャットタワーとして活用できる期間は短めと思っていた方が良いです
それでも居場所として気に入ってはいるようで、完全にサイズアウトしてからも使い続けてくれてはいました
耐荷重が6kgのため、ちょうど6kgに成長したうちの猫(+時々もう1匹)を支え続けることはできず、徐々にボロボロになっていきました
それでも修理しながら使い続け、うちに猫が来てから引っ越すまでの約6年間お世話になりました
お気に入りの場所にゃ
デザインも可愛くインテリアにもなるので、体の小さい猫のいる家庭ならずっと使えるアイテムだと思います
こちらはカインズの公式通販サイトか、実店舗で購入することができます
2つ目はアイリスオーヤマの突っ張りタイプのキャットタワーです
天井で突っ張るタイプの背の高いキャットタワーは、どうしてもグラグラしやすく不安定になりがちです
一方でこの商品は2か所で突っ張るタイプで、更にコーナーに設置できる形状となっているので、背の高いキャットタワーのわりにグラグラしにくいのがおススメポイントです
サイズ的には2匹で一緒に使っていても問題ないくらいです
一つ注意点ですが、猫同士の相性が悪いと、キャットタワーなどは場所の取り合い(立場の強い方が勝つ)になり、立場の弱い方がストレスをため続けることになりかねません
できれは一人で使いたいにゃ
なので多頭買いをするなら、猫の数だけ高い所にある居場所も増やすようにしてあげた方が猫たちもストレスなく過ごすことができると思います
(うちの場合だと、もう一つのキャットタワーのNECOTAも現役で使用していました)
また、天井に突っ張るタイプのキャットタワーを使用する時の注意点ですが、天井に補強などが入ってない場合、強く突っ張りすぎると天井がへこみます
部屋の角ならまだいいですが、部屋の中心部など、柱や梁から離れている部分はへこみやすいので慎重に突っ張りましょう
天井と突っ張り棒の間にベニヤ板、アクリル板など、硬めの板を挟むことで、天井に伝わる力を分散し、へこみにくくすることができますので、心配な場合は試してみて下さい(ベタ基礎と同じ原理です)
⑥窓の外を眺められるようにする
猫は窓の外を眺めるもの好きです
網戸の問題もありますが、すべての窓を猫が近づけないようにするのではなく、猫が外を眺められるスポットも用意しておきましょう
⑦爪切りは定期的に行う
猫の爪が伸びていると床や壁、網戸の損傷の要因となりますので、定期的に(1か月に1度くらい)爪を切るようにしましょう
子供の頃から慣れさせておいた方が爪切りさせてくれるので、なるべく小さいころから習慣化させるように頑張りましょう
どんな猫でも絶対にすんなり爪切りできる裏ワザ、みたいなものは残念ながらなさそうです
爪切り中の猫におとなしくしててもらう方法は色々と紹介されてはいるので、それらを試行錯誤しながら猫にあった方法を探していくしかないと思います
頑張るにゃ
頑張ってにゃ
⑧猫の好みに合ったトイレを用意する
猫のおしっこはとても臭います…
トイレが嫌で、仮に床などにおしっこをする癖がついて床にニオイが染み込んでしまったりなんかしたら、床の張り替えなどの修繕費用が請求される可能性も出てきかねません
床にしなくとも、ソファーやベッド、カーペットに粗相をする可能性は十分にあるので(経験済です)、トイレのしつけは非常に重要です
トイレ選びについては、こちらの記事にまとめていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください
なお、猫が粗相をしてしまった時の対処として、消臭スプレーは1本は用意しておいた方が良いです
オススメはニチドウの猫の尿臭を消す消臭剤です
次亜塩素酸を配合しており、値段がそれなりにする分、消臭効果としては高いです
なお、時間が経つほど尿が奥に染み込んでニオイが取れなくなっていくので、気が付いたら1秒でも早く対処しましょう
おわりに
猫との賃貸暮らしで気を付けるべきポイントについて、私の経験を元に紹介しました
ここに書いたことを実践できれば、そう簡単に修繕費用は発生しないんじゃないかなと思いますので、ぜひお試しください
また、もっと猫のことについて知りたい、猫の下僕になりたいという方は、こちらの本をオススメします
自身でも猫を飼われている獣医師の方が書いた本で、猫と暮らすうえで、特に医学的見地からの注意すべき点が良く分かる一冊になっています