玄関アプローチ上に下水管点検口が丸見えに…コンクリート調ペイントでカモフラージュしてみた
こんにちは!
ジルわこ(@gillwacohouse)です
わが家のアプローチは下の写真のようにモルタル仕上げになっているんですが、小さなマンホールのフタみたいなものがアプローチ上に点在しています
ちょうどアプローチの下を下水管が通っていて、その下水管の点検口のフタになるんですが、これが結構目立つんですよね…
確かに目立ってるにゃ…
打ち合わせ中は気が付かなかったにゃ…
「何か目立つな…」と気が付いたのは家が完成した後のこと…
見えてしまっているものは仕方がないとして、下水管のフタをカモフラージュするためにコンクリート調にペイントしてみることにしました
今回はそのDIY記録を紹介します
下水管ルートと点検口の役割
わが家の敷地状況と下水管ルートは下の図のようになっています
屋内の排水設備から屋外の下水管に向けて垂直に下水管が出ていて、そこから公設汚水枡(敷地内の下水管と公共の下水管との取り合い部分)に向かって最短距離で下水管が伸びています
下水管を下手に迂回させると、工事費用がかさむうえに詰まりやすくもなるため、基本的には極力シンプルなルート取りになっているようです
また下水管の点検口は、屋内からの下水管の合流地点と、下水管が90度折れ曲がる位置に付いていることが分かります
点検口の役割は、下水管が詰まっていないかの点検と、詰まった際に高圧洗浄機などを入れて詰まりを解消することです
そのため、詰まりが生じやすい下水管の合流地点と、下水管が折れ曲がる位置に点検口が付いています
家屋の下を通せば下水管のルートとしては公設汚水枡まで一直線に伸ばせますが、下水管に詰まりが生じた際の対処が難しくなります
別のルートにはできなかったにゃ?
目立ちにくいルートを通せれば良いんですが、公設汚水桝の位置が土地造成の段階で決まっているので、屋内の排水設備(キッチン、トイレ、浴室、洗面台、洗濯機等)の配置で自ずとルートが決まります
わが家の場合だと玄関(アプローチ)の方向を変更するのが現実的な解決策だと思いますが、そもそも気が付いたのは家が完成した後でした
(打ち合わせの段階で気付いていたら変更していたかというと、おそらく間取りのプラン優先で妥協していたとは思います)
猫は外に出ないから気にしないにゃ
下の写真中央の円形の黒い鉄のフタが公設汚水桝で、土地の造成段階から付いていました
この公設汚水桝、一応移設することもできるようですが、下水道・道路部分の工事になるため、それだけで100万円くらいするみたいです(インターネット調べ)
家を建てた後では敷地内の下水管のルートも見直す必要があり、地面を掘り返しての大工事が必要になるのであまり現実的ではなさそうな気がしますね…
ちなみに、隣の四角形の黒い鉄のフタは上水道との取り合い部分です
白いやや大きめのフタは雨水用の排水管で、下水管とは別に側溝に直接流れるようになっています
タカラ塗料の「コンクリートエフェクトペイント」
そんなわけで下水管の点検口を何とか目立たないようにできないかと思い、フタの表面を塗装してみることにしました
今回使用したのはタカラ塗料の「コンクリートエフェクトペイント」
グレー・サンド・ダークグレーの3色で1セットの水性アクリル塗料になります
グレーをベースカラーとして塗装し、その上からダークグレーとサンドでコンクリート調に模様を付けていく、というのが基本的な使い方になります
水性塗料のため扱いも簡単で、3種類のカラーを混ぜ合わせれば好みの色を調合することも可能です
美術力が試されるにゃ
美術が得意な人が使用すると真価を発揮する塗料ですが、多少適当でもそれっぽく仕上がります
ご主人の美術の成績は3にゃ
具体的な作業手順や仕上がりの事例は公式ページにありますので参照ください
色見本の請求や商品の購入も公式ページから行えます
色見本が必要なければ、楽天やAmazonで購入することも可能です
下水管フタのコンクリート調ペイントDIY
基本的な作業手順は公式ページにある通り、順番に塗料を塗り重ねていくだけで良いんですが、下水管フタの素材はPVC(ポリ塩化ビニル)で表面がツルツルしているため、下処理としてケレン+プライマー塗装を行いました
ケレン作業は塗装対象の表面にやすりをかけてざらつかせることで、塗料を付着しやすくする作業です
金属やプラスチックなど、表面がツルツルした対象に塗装をするときは、これをすることで塗装がはがれにくく長持ちするようになります
プライマーは塗装が乗りやすくするための下地の塗料のことです
これらの下地処理をしておくことで、塗装がはがれにくくなり、仕上がりも綺麗になります
また、屋外で使用するため、最後にUVクリア塗装でコーティングをしました
STEP 1:ケレン作業
STEP 2:プライマー塗装
STEP 3:コンクリートエフェクトペイント塗装
3.1:「グレー」でベースを塗る
3.2:「ダークグレー」で模様を付ける
3.3:「サンド」で模様を付ける
3.4:「グレー」で全体を馴染ませる
STEP 4.UVカットクリア塗装
コンクリートエフェクトペイントの塗装手順が多くて難しそうにも見えますが、失敗してもグレーを厚めに塗り直せばリセットできるので、失敗を恐れず塗っていきましょう!
STEP 1:ケレン作業
プラスチックや金属など、表面がツルツルで塗料が乗りにくいものに塗装する時の下地処理作業になります
塗装に共通する作業になりますが、最初に塗装面の汚れを落としておいた方が塗装がはがれにくく綺麗に仕上がります
プラスチックや金属が塗装対象の場合、アルコールやパーツクリーナーなどで油分除去しておくとなお良いです
これは車の塗装などで使う油分除去スプレーです
ケレン作業は、150番くらいのサンドペーパーで塗装する面をやすり掛けして、指で触ってざらっとする感じになればOKです
厳密に「何番のサンドペーパーを使用しないといけない」ということはないので、家に余っているものがあればとりあえずそれで試してみて下さい(番手が細かすぎるとなかなか傷が付かなくて疲れます…)
STEP2:プライマー塗装
これも塗料の乗りをよくする下地処理の一環で、プライマーと呼ばれる塗料を塗ります
プライマーにも種類があり、塗装対象の素材によっては適さない場合もあるため、購入前によく確認しましょう
迷ったら上塗りする塗料と同じメーカーが出しているものの中から探すと失敗が少ないと思います
これはコンクリートエフェクトペイントを出しているタカラ塗料のプライマーで、プラスチックや非鉄金属(アルミなど)向けのものになります
今回は外構フェンスの塗装で使用したポーターズペイントのプライマーが残っていたので、それを使用しています
ポーターズペイントも水性塗料で、適用範囲の広い汎用プライマーなので問題ないと判断しました
プライマー塗装後の状態がこちら
フタの周りはマスキングテープで養生しています
写真では見えないですが、フタの側面にも塗料が入り込まないようにマスキングをしています
あくまで塗装するのは表面に見えている部分だけです
この状態で乾くまで1時間程度待ちます
STEP3:コンクリートエフェクトペイント塗装
ここまでで下地処理は済んだので、本塗装に入ります
まずはベースとなる「グレー」で全体を塗装します
コンクリートエフェクトペイントは絵の具みたいに水で薄めて使うタイプの塗料です
また、良いかどうかは分かりませんが…色の調整のために白いプライマーを混ぜています
(同じ水性塗料だからいけるだろうの精神)
塗りたてのコンクリートと比べると、塗料がやや濃い目なので、白い水性アクリル絵の具を用意しておくと色の調整がしやすいかもしれません
なお、塗装直後の濡れた状態と、乾いた後では見え方が異なるため、色のチェックはしっかり乾いた状態で行うのが良いです
ベース塗装がしっかり乾いたら、次は模様を付けていく作業になります
まずは「ダークグレー」で模様を付けます
公式ページの模様の付け方を見ると「丸めたビニール袋に塗料を付けてポンポンと叩く感じで塗料を乗せていく」というやり方が紹介されています
始めこの方法でやろうとしたんですが、塗装対象が小さいので一気に全体に塗料が広がってしまったので、キッチンペーパーで叩くように塗りすぎた塗料を拭きとって調整しました
最初から小筆やメイク用スポンジのようなもので、少しずつ色を乗せていく方が調整はしやすいと思いました
続いて同じ要領で「サンド」で模様を付けていきます
ダークグレーを塗りすぎたせいか、あまり変化が分かりませんでした
最後に水で薄くのばしたグレーで、全体を馴染ませる感じで乗せていきます
塗りすぎるとせっかく付けた模様が消えてしまうので、これもポンポンと叩くような感じで塗装します
STEP4:UVカットクリア塗装
最後にUVカットクリアを塗装して表面をコーティングします
屋外環境なので、紫外線による劣化軽減と耐水性アップが目的です
使用したのはお馴染みの、ターナーのUVカットクリア(つや消しタイプ)です
乾くと透明になりますが、塗りすぎてダマになったまま乾燥すると、白っぽく残ってしまうので、全体に均一に延ばすように塗りましょう
塗装完了後の状態がこちら
やや濃い目の仕上がりですが、見る角度によってはうまくカモフラージュできている気がします
アプローチ全体の塗装完了後
他のフタについても同じ要領で塗装を行いました
私の美術力ではこれが限界でしたが、京都のコンビニくらいにはうまくカモフラージュできているんじゃないでしょうか?
おわりに
玄関アプローチ上の下水管点検口のフタが気になったので、コンクリート調ペイントでカモフラージュしてみた話でした
間取りで回避できるに越したことはないですが、間取りじゃどうにもならない場合、すでに家が建ってしまっている場合、こんな感じでカモフラージュする手もありますよ
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